国税庁がまとめた「令和3年分の所得税等、消費税及び贈与税の確定申告状況等」によると、納税者自身による自宅からのe-Taxでの申告が大幅に増加し、申告会場で作成・提出した申告者数を初めて上回るとともに、自宅でのスマホ申告の利用も大きく伸びて150万人を突破したことがわかった。
※ 新型コロナの影響等により申告・納付等期限を延長したため、今年4月末日までに提出された申告書の情報となる。
令和3年分の所得税・復興特別所得税の確定申告書の提出人員は2,285万人で平成24年分からほぼ横ばいで推移。申告書提出人員のうち申告納税額のある者は657万人、その所得金額は46兆2,398億円、申告納税額は3兆7,915億円。一方、還付申告者は1,330万人、申告納税額がない者は299万人だった。
また、確定申告会場への来場や税理士への依頼をせずに、本人が自宅から国税庁HP内確定申告書等作成コーナー等を利用してe-Taxにより所得税等の申告書を提出したのは、442万4千人。申告会場で申告書を作成・提出したのは311万人だったことから、申告会場でなく自宅から納税者自身がe-Taxで申告した人員が初めて上回り、確定申告は自宅でデータ作成し送信するのが主流となっている。
なお、自宅からのスマホ申告者数は152万8千人で、前年分より約1.5倍、導入当初の平成30年分より約12倍も利用が伸びた。スマホ申告のうち、マイナンバーカード方式による提出(送信)は85万人、ID・パスワード方式による提出は68万人。
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