米国では、数十年前から、業種別、地域別の申告水準測定調査(Tax Compliance. Measurement Program―略称TCMP)を実施し、その成果を、効果的な調査対象選定をはじめ、戦略的な対応策を立案する上での重要な参考資料としてきた。 他方、英国やカナダでは、従来賦課課税制度が採用されていたため、申告水準測定調査のようなことは不必要と考えられてきた。 しかし、申告納税制度に移行したことから、納税者が申告納税制度の下でどの程度の申告をしているかが大きな関心事項となってきた。